“一雨”の読み方と例文
読み方割合
ひとあめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
河の流れが一雨ひとあめごとに変るようでは、滅多めったなところへ風呂を建てる訳にも行くまい。現に窓の前のがけなども水にだいぶん喰われている。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「ちっともかぜがないな、一雨ひとあめくるといいのだが、毎日まいにちりそうになるけれどらない。」と、ひとりごとのように、伯父おじさんは、いいました。
僕はこれからだ (新字新仮名) / 小川未明(著)
屋根やねいても、いたつても、一雨ひとあめつよくかゝつて、水嵩みづかさすと、一堪ひとたまりもなく押流おしながすさうで、いつもうしたあからさまなていだとふ。——
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)