“へう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヘウ
語句割合
40.0%
25.7%
14.3%
5.7%
5.7%
2.9%
2.9%
2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本當ほんたうにね。にいさんにさへ御金おかねがあると、うでもしてげること出來できるんだけれども」と、御世辭おせじでもなんでもない、同情どうじやうへうした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
巨大な鎌倉かまくららしい佛像の臺座の下、見事なへうの皮の上にフンハリと落ちて居ますが、曲者くせものは多分、唐紙越しに一發で主人を仕止め、鐵砲を投げ出して逃げうせたのでせう。
「こんで出際でぎはあめでもえゝ鹽梅あんべえなら、たんで四へうなんざどうしてもとれべとおもつてんのよ」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
京都の祇園新地にはなへう六といふ幇間が居る。他人ひとの座敷でお喋舌しやべりをしたり、取持をしたりして、やつ生活くらしを立ててゐる身は、考へてみると詰らぬ事が多かつた。
わがはいのこの所見しよけんたいして、或人あるひとはこれを學究がくきう過敏くわびんなる迂論うろんであるとへうし、齒牙しがにかくるにらぬ些細ささい問題もんだいだといつたが、自分じぶんにはさうかんがへられぬ。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
北支那に標(へうとも書く)局と稱して、旅行者の安全を保障する營業者がある。
支那人の妥協性と猜疑心 (旧字旧仮名) / 桑原隲蔵(著)
つたふ、むかし越山ゑつざん蜥蜴とかげみづつてへうく。ときふゆはじめにして、ゑんじゆもずほしさけんであられぶ。
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
三週の北遊終つて、秋を兼ぬるの別意涙に故山の樹葉を染め、更にへうとして金風一路南へ都門に入りぬ。古帽故郷に入つて喜びしや否や。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)