“ねず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鼠25.7%
不寝25.7%
杜松17.1%
根津8.6%
鼠色8.6%
不寢5.7%
念珠2.9%
檜2.9%
𣜌2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鼠(ねず)っぽというのは雌鯒(めごち)のことで、この青年の口附が小さく尖り出している恰好からこの魚に譬(たと)えられるとわたしへ愛想のように説明した。
美少年 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
他に恩返(おんげえ)しの仕様がねえから、旦那様を大切(でえじ)に思って、不寝(ねず)に奉公する心得だが、貴方(あんた)は今の若さで遊んでいずに、何処かへ奉公でもしたら宜かろう
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その時(とき)、杜松(ねず)の樹(き)がザワザワと動(うご)き出(だ)して、枝(えだ)と枝(えだ)が、まるで手(て)を拍(う)って喜(よろこ)んでいるように、着(つ)いたり、離(はな)れたり、しました。
寛文二年印本『江戸名所記』に根津(ねず)権現(ごんげん)社は大黒神を祭るなり、根津とは鼠の謂(いわ)れにて、鼠は大黒神の使者なれば絵馬などにも多く鼠を画(か)きたりとあって、不寝(ねず)権現と書せり
眼鏡も髯(ひげ)もなく、毬栗(いがぐり)頭で、黒の背広に鼠色(ねず)のネクタイという、誠に平凡な外貌(ようす)の山井検事が、大兵肥満で、ガッシリした、実行力に富む署長と、相対した時には、佳いコントラストを為した。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
その上、燈明は點(つ)けたまゝ、二人の小僧が、不寢(ねず)の番をして見張つて居りました。
銭形平次捕物控:274 贋金 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
磐城の連山の雲霧の彼方(かなた)に、安達ヶ原がある、陸奥(みちのく)のしのぶもじずりがある、白河の関がある、北海の波に近く念珠(ねず)ヶ関(せき)もなければならぬ。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その雪峰の前を通りだんだん進んで谷間に降りますとその谷間の岩の間にもまた檜(ねず)の古木が生えて居りますがその檜(樹)は実に美しいです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
檜木(ひのき)、椹(さはら)、明檜(あすひ)、槇(まき)、𣜌(ねず)——それを木曾(きそ)の方(はう)では五木(ごぼく)といひまして、さういふ木(き)の生(は)えた森(もり)や林(はやし)があの深(ふか)い谷間(たにあひ)に茂(しげ)つて居(ゐ)るのです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)