“表象”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
シンボル50.0%
シムボル10.0%
あらはれ10.0%
しるし10.0%
へうしやう10.0%
フオルシテルング10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おそらく里虹のみが知る双生児の表象シンボルであろうし、さらに、実の妹とも知らずお袖とねんごろにした、骨肉相姦インセストの意味も必ずやあるに相違ない。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ねえ支倉君、地精コボルト水精ウンディネ火精サラマンダー——とその頭文字をとって、それに、この事件の解決の表象シムボルを加えると、それが Küssキュッス(接吻)になってしまうんだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
落膽しきつたものゝ表象あらはれではなかつたか?——それは時々彼の眼のうちに、じつと見つめてゐる者に向つて開かれ、そのなかば開かれた不可思議な深みをはかり得ぬうちに再び閉ぢられてしまふもの
汝の言葉はみな我にとりて愛のなつかしき表象しるしなり 二五—二七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
これだけんだので言葉ことば意義内容いぎないようわたしあたまなかにハツキリしてた。大和魂やまとだましい表象へうしやうする、朝日あさひにほ山櫻やまざくらがコスモポリタン植物しよくぶつでないこと無論むろんである。
俺の心の世界では一つの表象フオルシテルングが他の無數の表象を伴ひ、一つの形象ビルトが他の無數の形象を伴つて來る。
三太郎の日記 第一 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)