カタ)” の例文
吾々すら、さう思ふのだから、世間大体はまづ、さう言ふカタで、時勢と芸文との関聯を、考へてゐるに違ひないと謂はれよう。
文芸の力 時代の力 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「モ、モ、モシ、……シタカタ。……オタスクダサアイ。……ガチギレソーダ。……アア……チル、……チル……」
「その候補者のカタが、本校の出身であるからには、生徒の激励にもなることゝ思ふので……」と云つて許してしまつた。
校長 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
故殿のおほん服の頃、六月三十日の御祓へといふ事に、いでさせ給ふべきを、シキの御曹司は、カタあしとて、官のつかさの朝所アイタンドコロに渡らせ給へり。
一体、博士は、昔から写実主義なカタです。芝居論の上の制約箇条などには、到底実行出来ぬ空想分子が多くある、と言ふ風の議論は度々せられました。
芝居に出た名残星月夜 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ところで近頃は、カタを換へて、張文成を拾ひ讀みすることにしました。この方が、なんぼか——。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
ところで近頃は、カタを換へて、張文成を拾ひ讀みすることにしました。この方が、なんぼか——。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
ところで近頃は、カタを換へて、張文成を拾ひ読みすることにしました。この方が、なんぼか——。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)