“酒宴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さかもり73.9%
しゅえん14.5%
しゆえん5.8%
うたげ4.3%
さかみづき1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其の晩源次郎がまいり酒宴さかもりが始まり、お國が長唄の春雨はるさめかなにか三味線さみせんを掻きならし、当時の九時過まで興を添えて居りましたが
百姓は気狂きちがいのようにたける。それを仮借かしゃくなくズルズルと引きずってきて、やがて、大久保石見おおくぼいわみ酒宴しゅえんをしている庭先にわさきへすえた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
調とゝのへ來り左右とかくもの事はいはひ直さばきよきちへんずべしと申すゝめ兩人して酒宴しゆえんもよほせしが靱負ゆきへは元よりすきさけゆゑ主が氣轉きてんあつがんに氣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
仮装の酒宴うたげの乱痴気騒ぎの、隙を窺って貴殿には、戸ヶ崎氏を介添えとし、きっと九十郎めをお討ち取りなされ。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「橘のした照る庭に殿立てて酒宴さかみづきいますわが大君かも」(巻十八・四〇五九)、「あしひきの山下やましたひかる黄葉もみぢばの散りのまがひは今日にもあるかも」(巻十五・三七〇〇)の例がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)