“吉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きち42.1%
26.2%
よし8.7%
7.9%
きつ4.0%
きっ2.4%
1.6%
きッ0.8%
よっ0.8%
よか0.8%
よく0.8%
0.8%
0.8%
ヨウ0.8%
吉之助0.8%
谷カ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ナアニ、訳もないこってさあ」ゴリラは小鼻をヒクヒクさせながら、舌なめずりをして、「きちの野郎、うまくやってくれましたよ。 ...
恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「それは頼もしい。朝廟にも校尉こうい种輯ちゅうしゅう議郎ぎろう呉碩ごせきの二人がある。二人とも漢家の忠良だ。い日をはかって、打明けてみよう」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
第二の鳥居にはよしちやんの身のたけほどある大きな人形が、立派な洋服を着て立つてをりました。吉ちやんが自動車から出るのを見ると
夢の国 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
いずれにしても、ことであろうとは考えられない。にもかかわらず、身を迎えにゆだねて行くからには、武蔵にも覚悟はあるのであろう。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
きやううちるより洋燈らんぷうつして、火鉢ひばちきおこし、きつちやんやおあたりよとこゑをかけるにれはいやだとつて柱際はしらぎはつてるを
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
お腹が一杯の時は、きっちゃんがおとなしいので、この間に書きましょう。吉ちゃんと云ってもよその人ではないのです。私の一つの名前なのです。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
かれその御子を、その大神の宮ををろがましめに遣したまはむとする時に、誰をたぐへしめばけむとうらなふに、ここに曙立あけたつの王うらへり
見ると向う廊下の東雲しののめの室の障子が開いていて、中から手招ぎする者がある。それは東雲の客のきッさんというので、小万も一座があッて、戯言じょうだんをも言い合うほどの知合いである。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
よっちゃんも今度こんどとうさんに、自転車じてんしゃっておもらいよ。」と、きよちゃんが、いいました。
父親と自転車 (新字新仮名) / 小川未明(著)
前草さきくさは始はくゞつにて、後は遊女になりて、両方の事を知りてめでたかりけり。(以上は柳田君も松屋筆記により引用せらる)前草が云ひけるは、歌は第一の句を短く歌ひてよかなりとぞ云ひける。
戦いの刻限を告げしっかり食事して働いてくれと頼んで去った、七人木で庵を造りやじりなどいで弓弦ゆづるくくって火いて夜を明かし、朝に物よく食べての時になりて敵来るべしといった方を見れば
はしきやし我がの君を、かけまくもゆゝし畏し、スミ現人神アラヒトガミの、舟のにうしはき給ひ、着き給はむ島の崎々、より給はむ磯の崎々、荒き波 風に遭はせず、つゝみなく、病あらせず
相聞の発達 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
唯、紀戸ぞ、脇戸ワキドウラへて、出で行かす時、到り坐す地毎に、品遅部ホムチベを定めき
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「そうよ。日活にっかつヨウさんに取られてしまったのよ。」とはなし出した時会計の女が伝票と剰銭つりせんとを出す。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
○先日井上太が京師より下りし時の船ニて、西郷吉之助ハ帰国致セし。此故ハ薩侯御上京の儀を以て下りし。