『恐怖王（きょうふおう）』

一台の金ピカ葬儀自動車が、どこへという当てもないらしく、東京市中を、グルグルと走り廻っていた。 車内には、よく見ると、確に白布で覆った寝棺がのせてある。棺の中に死人が入っているのかどうかは分らぬけれど、棺をのせた葬儀車が、附添いの自動車もな …

著者	江戸川乱歩
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「講談倶楽部」大日本雄弁会講談社、1931（昭和6）年6月～7月、9月～10月、1932（昭和7）年1月～5月
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約2時間13分（500文字/分）
朗読目安時間	約3時間42分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

空（あき） 狂（ぐるい） 宅（やしき） 切（きっ） 自（みず） 着換（きかえ） 閉（ふさ） 更（さ） 抱（かかえ） 切（きり） 恐（おそれ） 等（など） 居合（いあわ） 艶（なまめ） 定（じょう） 何（な） 覚（おぼえ） 捕（つかま） 柔（やわらか） 労（ねぎら） 異（ことな） 締（しまり） 怨（えん） 引（ひっ） 上（あが） 美（うる） 度（た） 飛（とび） 肯（がえん） 突（つっ） 対（つい） 或（あるい） 落（おち） 扉（と） 奴（やっこ） 招（しょう） 開（あけ） 捉（つかま） 訊（ただ） 嘗（か） 最早（もは） 出（い） 更（あらた） 疑（うたぐ） 前（ぜん） 向（むこう） 暮（くれ） 口早（くちば） 却（かえっ） 絞（し） 得（う） 後（のち） 彼奴（きゃつ） 引掴（ひっつか） 弄（ろう） 廉（やす） 悪（にく） 常傭（じょうやとい） 肥（こ） 已（すで） 肯（うなず） 巧（たくみ） 態（わざ） 慌（あわただ） 寝室（ねま） 嬌態（きょうたい） 破（わ） 瞬（まばた） 奴（め） 拱（こまね） 夜更（よふけ） 見覚（みおぼえ） 外（そと） 覚（おぼ） 塊（かたま） 塀（べい） 圧（おさ） 癒（い） 請（しょう） 敵（かな） 文言（ぶんげん） 文身（いれずみ） 畳（たたみ） 合点（がってん） 辛（から） 先方（むこう） 危（あやう） 仮令（たとえ） 魚（うお） 独（ひとり） 偽（にせ） 凡（すべ） 為（ため） 酌（しゃく） 交（かわ） 潜（ひそ） 騙（かた） 果（はた） 骨（こつ） 陥穽（おとしあな）