宮本武蔵みやもとむさし08 円明の巻08 えんみょうのまき
ここは、鶯の名所。 柳生の城のある柳生谷—— 武者溜りの白壁に、二月の陽がほかりと映して、槍梅の影が一枝、静かな画になっている。 南枝の梅花は誘っても、片言の初音の声は、まだ稀にしか聞かれないが、野路や山路の雪が解けると共に、めっきり殖え出 …
作品に特徴的な語句
しゅく バカ こと べく おや かそ じゅう くん じか すぼ うたた てめえ 良人ひと やかま うずも さきの ひら かたじけ われ ささ 退 カク ちが こう 郷里さと 旅客きゃく まつわ ぼん 故郷いなか 荒海わだつみ ナク 武士ざむらい おのれ むこ じゃく づめ ぐさ 確乎しか よご から なよや はげ しゃ したた えん ぎょう 彼方むこう おく いわあな あか しも せき ともし から かっ こうべ じょう めい はた きょう さいな おも 往古いにしえ とも 彼処あちら ばら たま ただ かかわ
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