“髻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もとどり60.1%
たぶさ25.2%
もとゞり8.4%
まげ1.4%
モトドリ1.4%
モトヾリ1.4%
けい0.7%
もとゞ0.7%
わげ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今まで幾十百人のもとどりを切られた方々も、さすがは青江備前守びぜんのかみ様と言われるだろうと、——今ではそれより外に汚名を救うすべはないのだ
わたくしの頭を鉄扇で打ち、門弟がたぶさを取って引摺り出し、打ち打擲するのみならず、割下水へさかさまに突込つきこまれてわたくしは半分死んで居ります
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
今まで幾十百人のもとゞりを切られた方々も、さすがは青江備前守びぜんのかみ樣と言はれるだらうと、——今ではそれより外に汚名を救ふすべはないのだ
彼がその帯刀たいとうさまよりそのまげの結い風にまで、肥後流の質樸にして剛健なるを愛し、みずからこれを模したる如きは、暫らく余事として、彼が江戸の死獄よりして、書を同志に送り
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
草履取ノ末ニイタルマデ、組々トナツテ働キ、手ト手ヲ取ツテ戦ヒ、ハテハ刺シ交ヘ、モトドリヲ掴ミ合ヒ、敵味方一人トシテ、空シク果テ申シタルハ無之候
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
姫は、誰にも教はらないで、裾をハギまであげた。風は、姫の髮を吹き亂した。姫は、いつとなく、モトヾリをとり束ねて、襟から着物の中に、クヽみ入れた。夜中になつて、風雨が止み、星空が出た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
看花玩月がんげつノ外また門ヲ出デズ。かおセテ長シ。首髪種々タルモナホ能クけいヲ結ブ。一見シテ旧幕府ノ逸民タルヲ知ル。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
しほに九郎兵衞は此方よりとんで出九助のもとゞりをつかみ取て捻伏ねぢふせ喰切くひしめこぶしかためて散々さん/″\に叩きすゑおのれはふとやつ江戸へ出て金をため親父が質田しちた取返とりかへすの又は百八十兩たくはへたの貰つたのと虚言うそ八百を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
或日伏見の寺田屋へ大きなわげを結つた男が来て、阪本先生に手紙を持て来たと云ひますから私は龍馬に何者ですかと聞くと、アレは紀州の伊達の子だと云ひました。此時から龍馬に従つたのです。
千里駒後日譚 (新字旧仮名) / 川田瑞穂楢崎竜川田雪山(著)