“頭髻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たぶさ60.0%
もとどり40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして、ほかの中間どもに眼くばせすると、半蔵と勘次は飛びかゝって平作の両腕と頭髻たぶさをつかみました。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ひとりに頭髻たぶさをつかまれ、一人に袖をつかまれて、半七もさんざんのていになった。おとなしく縛られた方が無事であると知りながら、一杯機嫌の半七は癪にさわって相手をなぐり付けた。
半七捕物帳:64 廻り灯籠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
更にその髪を解くと、頭髻もとどりのなかから一枚の紙があらわれた。紙には一つの虎を描いて、そのまわりに何か呪文じゅもんのようなことが記してあったので、主人はその文句を写し取った。
(定重は奧へゆかんとする時、奧より佐々木高綱は頭髻もとどりを切りたる有髮うはつ僧形そうぎやう。直垂の袴をくゝりて脛巾はゞきをはきたる旅姿にて笠を持ち出づ。あとより薄衣、與一、六郎、小萬等は打しをれて送り出づ。)
佐々木高綱 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)