頭髻たぶさ)” の例文
そうして、ほかの中間どもに眼くばせすると、半蔵と勘次は飛びかゝって平作の両腕と頭髻たぶさをつかみました。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ひとりに頭髻たぶさをつかまれ、一人に袖をつかまれて、半七もさんざんのていになった。おとなしく縛られた方が無事であると知りながら、一杯機嫌の半七は癪にさわって相手をなぐり付けた。
半七捕物帳:64 廻り灯籠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
(助八は寄らうとすると、與助の猿はその頭髻たぶさをつかんで引く。)
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)