“頭腦”のいろいろな読み方と例文
新字:頭脳
読み方割合
あたま78.4%
づなう10.8%
づのう5.4%
ずのう2.7%
ヘッド2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次に質問されたのは「好きからに文筆を弄んでゐるのか或は本職的に沒頭してゐるのか」といふ頭腦あたまの古い連中のおきまり文句である。
學校がくかう中途ちゆうとめたなり、ほんほとんどまないのだから、學問がくもん人並ひとなみ出來できないが、役所やくしよでやる仕事しごと差支さしつかへるほど頭腦づなうではなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
おちたるもおちたるもした敷石しきいし模樣もやうがへのところありて、ほりおこしてみたてたる切角きりかど頭腦づのうしたゝかちつけたれば甲斐かひなし、あはれ四十二の前厄まへやく人々ひと/″\のちおそろしがりぬ
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
『クロマニヨン』じんは、頭腦ずのうおほきく恰好かつこうとゝのうてをり、けっして野蠻人やばんじんといふことの出來できない體格たいかくぬしでありますからこそ、かようなものがつくられたのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
宇宙秩序に目的、意義を認むるは知性の仕事でなくして情性(Gemüt)の仕事である、頭腦ヘッドの仕事でなくして心胸ハートの仕事である、從つて學理上の要求でなくして倫理上若くば宗教上の要求である。
学究漫録 (旧字旧仮名) / 朝永三十郎(著)