“たぶさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タブサ
語句割合
80.0%
頭髻6.7%
頭髪4.4%
4.4%
結髪2.2%
頭髷2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軽くかわせた荻野八重梅、女力にたぶさを掴み、胸もと近く引き寄せたが、「さあどっちが悪党かねえ」立派に突いた、もう一眼!
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ひとりに頭髻たぶさをつかまれ、一人に袖をつかまれて、半七もさんざんのていになった。おとなしく縛られた方が無事であると知りながら、一杯機嫌の半七は癪にさわって相手をなぐり付けた。
半七捕物帳:64 廻り灯籠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
突然いきなりに五八の頭髪たぶさを取ってうしろへ引き倒そうとする所を、前から丹三郎が五八の面部へ切付けましたから
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
右手にたぶさを取り、左手をまるい頤に掛けて、グイと顔を上げさせました。
礫心中 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
夜なかに不意に行燈が消えて、そのおかみさんが何者にか頭髷たぶさをつかんで、蒲団の外へぐいぐい引き摺り出されたというのであった。しかも別に紛失物はなかった。
半七捕物帳:06 半鐘の怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)