“果物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くだもの91.8%
くだもん1.4%
フルーツ1.4%
あかもん1.4%
このみ1.4%
ナリモノ1.4%
フルウト1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ありがとう。」と、れいをいって、自分じぶんってきたものをして、二人ふたりは、ならんではなしながら、お菓子かしや、果物くだものべたのでした。
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)
よね おまいがそぎやん云ふなら、そツでかこてしとこう。こんかげにや果物くだもんと菓子ばちつとばつかり入れといたばい。そるから、もう忘れもんななかろね。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
一皿十円も二十円もする果物フルーツの皿をずらりと卓に並べるのが毎晩のことで、何をする男かと、あやしまぬものはなかったのである。
雪の夜 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
果物屋は良え商売やなあとふと思うと、もう居ても立っても居られず、柳吉が稽古から帰って来ると、早速「果物あかもん屋をやれへんか」と相談した。
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
木々に混って黄金色こがねいろの、果物このみがゆさゆさ実っているが、これとて日本の果物ではない。林から林、丘から丘と孔雀くじゃくや白鳩が飛び廻わってはいるがそれを捕らえようとする人もない。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
今も行はれる民間の「なるか、ならぬか。ならねば伐るぞ」「なります。なります」と、果物ナリモノの樹をおどしてあるく晦日・節分の夜の行事などを見ると、呪言と言ふよりは
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さあ、政府では外国産の果物フルウトを無税にしたといふので蜜柑や、葡萄や、レモンやバナナといふやうな果物が、大手を振つてどん/\入つて来た。