“孔雀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くじゃく81.8%
くじやく17.3%
とり0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
孔雀くじゃくのような夫人のこの盛粧はドコへ行っても目に着くので沼南の顔も自然に知られ、沼南夫人と解って益々ますます夫人の艶名が騒がれた。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
ボクさんのことも孔雀くじゃくのことも、なにもかも、ひとまとめにして、思いっきりいってやらなければおさまらないような気持になってきました。
キャラコさん:08 月光曲 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
しかしソロモン王が外国から致した商品中に猴ありて、三年に一度タルシシュの船が金銀、象牙ぞうげ、猴、孔雀くじゃくもたらすと見ゆ。
校長秋山先生は、台所口の一枚の障子のきわに納まって、屏風びょうぶをたて、机をおき——机の上に孔雀くじゃくの羽根が一本突立っていた。
方角や歩数等から考えると、私が、汚れた孔雀くじゃくのような恰好かっこうで散歩していた、先刻さっきの海岸通りの裏あたりに当るように思えた。
淫売婦 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
例へば、形容の言葉にしても、「孔雀くじやくのやうに傲慢がうまんな女」と云ふのは日本人には新しい感じを与へても、西洋人には新しい感じを与へない。
東西問答 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
つるはだに、孔雀くじやくよそほひにのみれたるが、このたまはるを、けて、とおもふに、いかに
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「まあなんにも出來できないの。ほんとにあんたはうぐひすのやうなこゑもないし、孔雀くじやくのやうなうつくしいはねももたないんだね」
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
若僧二人大なる孔雀くじやくの羽もて作りたる長柄のえいを取りて後に隨ひ、香爐搖り動かす童子は前に列びてぞゆく。
田子たごの浦へ羽衣はごろもを着て舞ひ下りた天人が四邊あたりを明るくした如く、この名も知れぬびしい神の森を輝かすやうに、孔雀くじやくの如き歩みを小池に近く運びながら
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
印度(インド)なる葉廣はびろ菩提樹の蔭にしてひろげ誇らむこの孔雀とり羽尾はね
河馬 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)