“匿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かく75.0%
かくま20.0%
かくも1.8%
か1.1%
かこ0.7%
カク0.7%
かくまは0.4%
ひっこ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は俎上の魚となった以上敢て逃げ匿(かく)れはしない。内外の学者文士、評論家に由って私の人間味を忌憚なく縦横に評論して戴きたい。
「何を隠そう、そうした心は拙者とても同じであった。川長の離れ座敷で、銀五郎や多市などとともに、そちに匿(かくま)われていた頃から」
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そんな事を云うたとて、きのうも何度、平家のお侍衆が、触れて来たことか。匿(かくも)うたなどと疑われてみさっしゃれ、それこそ……」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
匿(か)くしていらっしゃりたいなら、帽子の内側へ名前を書くことをおやめにならなくちゃ、——でなければせめて、話してる相手の人間に、帽子の外側を
黄色な顔 (新字新仮名) / アーサー・コナン・ドイル(著)
「どっちにしても褒(ほ)められた話じゃねえ。だがお粂の所に匿(かこ)われていても、金吾が病気といやあ安心だが、また一ツいけねえことが降ってわいたな」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日頃、総督ノ愛顧(アイコ)ニ狎(ナ)レテ、トカク盗ミヲ働キ、ソノ贜品(ゾウヒン)ヲ、自己ノ小僕部屋ニ匿(カク)シオキ、十五日夜半モ又、夫人ノ深窓ヨリ金銀珠玉ヲ盗マントシテ、ツイニ衛兵ノ手ニ縛(バク)サレタリ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
救(すく)ひ出(だ)し山口惣右衞門并びに陸尺(ろくしやく)の七右衞門と申し合せ兄弟の者を深(ふか)く匿(かくまは)んとする故(ゆゑ)主税之助は詮方(せんかた)なく安間平左衞門立花左仲を相手に種々(いろ/\)と相談せしが寧(いつそ)此方(このはう)より支配(しはい)へ委細(ゐさい)屆書(とゞけがき)を差出し表向(おもてむき)吟味を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
頭山満(とうやまみつる)の邸へ逃込んだ印度人がとうとう判らなくなったり、早大の佐野学が某所に匿(ひっこ)んでいるんだなどと噂やら事実やらとにかく東京で有力な人の袖に縋(すが)れば、安全な事今も昔も大した変りはない。
鍵屋の辻 (新字新仮名) / 直木三十五(著)