“狎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
95.9%
なつ0.7%
あなど0.7%
なず0.7%
なら0.7%
なれ0.7%
0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
からだを掴まれることを厭がりあれ程れていても、嘴でしっかりと咬み付く、咬みつくとブルドッグのようにどうしても放さない
人真似鳥 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
すると、このお嬢さまが又、生みの親の奥さまよりも不思議にお妾の方になついていたので、それをそっとお妾に教えたのだ。
自然は恐るべきものでもないが、さうかと言つて、あなどるべきものでもないといふ気がする。自然は慈母であると共に厳父である。否、さういふ考へ方をすべて超越してゐるのである。
自然 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
... かれ頃日このごろはわれなずみて、いと忠実まめやかかしずけば、そを無残に殺さんこと、情も知らぬ無神狗やまいぬなら知らず、かりにも義を知るわがともがらの、すに忍びぬ処ならずや」「まことに御身がいふ如く、 ...
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
一体女というものほど太平の恩沢にならされて増長するものは無く、又けわしい世になれば、たちまち縮まって小さくなる憐れなもので、少し面倒な時になると、江戸褄えどづま糸瓜へちまも有りはしない
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
お杉は重蔵に比べると、殆ど十歳とうばかりの姉であったが、何時いつこの二人がなれ馴染なじんで、一旦は山の奥へ身を隠した。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
日頃、総督ノ愛顧アイコレテ、トカク盗ミヲ働キ、ソノ贜品ゾウヒンヲ、自己ノ小僕部屋ニカクシオキ、十五日夜半モ又、夫人ノ深窓ヨリ金銀珠玉ヲ盗マントシテ、ツイニ衛兵ノ手ニバクサレタリ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)