“傅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
25.0%
もり22.2%
かしず13.9%
11.1%
11.1%
かし5.6%
かしづ5.6%
かしずか2.8%
つき2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
英国に火傷やけどした指を火を近づけて火毒を吸い出さしむる民俗あり、蝮に咬まれた処へその蝮の肉をけて治すような同感療法ホメオパチーじゃ。
もりの役、いたしました私、今、その和子様が、御得度あそばしますのを、なんで、このままよそにながめて、俗界にもどられましょう。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
桔梗の死骸を、水底に蹴落し、なお罪のない女童やかしずきの女房たちまで、部下の残虐な処置に委して、羽鳥へ引き揚げて行ったのだった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
身は、大納言だいなごん藤原道綱ふじわらみちつなの子と生れて、天台座主慈恵てんだいざすじえ大僧正の弟子でしとなったが、三業さんごうしゅうせず、五戒ごかいも持した事はない。
道祖問答 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
城主の半兵衛が、病をおかして帰って来たのは、安土の命もだしがたく、自分らのり育てている松千代の処決しょけつに見えられたものにちがいないということも、さすがに直感して
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
親にかしずいたこともない。師に仕えたこともない。友のために図ったこともない。手紙ひとつ心を籠めて認めたことはないのです。
わが師への書 (新字新仮名) / 小山清(著)
けれども一國いつこくな我儘者の圭一郎にかしづいて嘸々さぞ/\氣苦勞の多いことであらうとの慰めの言葉を一言千登世宛に書き送つて貰ひたいといふことだけはいつものやうにくどく、二伸としてまで書き加へた。
業苦 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
日和ひよりおりなどにはわたくしはよく二三の腰元こしもとどもにかしずかれて、長谷はせ大仏だいぶつしま弁天べんてんなどにおまいりしたものでございます。
つきの北山も片手に風呂敷包ふろしきづつみをもち、片手に瑠美子をつかまらせて、あっち寄りこっち寄りして、ふざけながら歩いていた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)