“年老”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
としと60.2%
としよ15.0%
としより10.6%
としお8.0%
としおい3.5%
としとっ1.8%
としをい0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時間じかんがなかつたんだもの』とつてグリフォンは、『でも、わたし古典學こてんがく先生せんせいところきました。先生せんせい年老としとつたかにでした、まつたく』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
『僕も年老としよつて飲酒家さけのみになつたら、ああでせうか? 実に意地が汚ない。目賀田さんなんか盃より先に口の方を持つて行きますよ。』
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
病室に帰つてから、手術室の外で待つて居た病室附の年老としよりの看護婦に冷かされた。それほど烈しく私は泣き叫んだのであつた。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
この木の上には、年老としおいたブナの木々の枝がおおいかぶさっているので、その上に出れば、すぐにげだすこともできるでしょう。
此人の乱行らんぎやうの一ツをいはば、叔父をぢたる大納言国経卿くにつねきやう年老としおい叔母をばたる北の方は年若く業平なりひら孫女まごむすめにて絶世ぜつせい美人びじんなり。時平是に恋々れん/\す、夫人ふじんもまたをつとおいたるをきらふの心あり。
それは、何時、年老としとって自分が死ぬか分らない。自分が死んだのち、誰がこの狂人の世話をしてくれる者があろうか。
(新字新仮名) / 小川未明(著)
それはせき末座まつざつらなつてつた一個ひとり年老としをいたる伊太利イタリー婦人ふじんで、このをんな日出雄少年ひでをせうねん保姆うばにと、ひさしき以前いぜんに、とほ田舍ゐなかから雇入やとひいれたをんなさうで、ひくい、白髮しらがあたまの、正直しやうじきさう老女らうぢよであるが