“執”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
75.9%
しつ10.4%
とら3.7%
しふ1.7%
しゅう1.7%
とり1.4%
とっ1.2%
1.0%
シフ0.6%
しう0.4%
しゅ0.4%
とつ0.4%
0.4%
いず0.2%
まつり0.2%
まも0.2%
シツ0.2%
トル0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顔のあかい男は盛相のふた玄米げんまいいてあるぐたぐたの飯を分け、って熊笹くまざさの葉を二三枚って来てそれにのっけて僧の前にだした。
岩魚の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
肉體の豊滿さを買はれて、素人から妾奉公に出た女が、無暗に玄人くろうとの眞似をして、しつつこく、脂つ濃く取廻すと言つたたちでせう。
すなわ曹国公そうこくこう李景隆りけいりゅうに命じ、兵を調してにわかに河南に至り、周王しゅく及び世子せいし妃嬪ひひんとらえ、爵を削りて庶人しょじんとなし、これ雲南うんなんうつしぬ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
二千人以上の殉教者と三万数千人の被刑者とを出して尚しふねく余炎をあげてゐた切支丹騒動なるものは一段落ついた様に見えた。
二千人以上の殉教者と三万数千人の被刑者とを出してなおしゅうねく余炎をあげていた切支丹騒動なるものは一段落ついたように見えた。
ふたゝび荊棘けいきよくえだとり香花かうくわ神前しんぜんさしはさみくうず。次にあつま各童わらべども手に木刀をとりみち隊閙たいだうしすべて有婚こんれいして无子こなきをんな木刀をもつ遍身へんしん打之これをうち口に荷花蘭蜜こばらみとなふ。
この一言は深く吾輩を感激せしめた。僕は同君には日頃親しみはないけれども、君の手をとって打振るほどよろこばしく思った。
平民道 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
この夫人にそういう淡泊な処もあるので随分突飛な事やつこい目に時々遇っても新吉は案外うるさく感じないで済んでいる。
巴里祭 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
其を見て遁げ出した夫をシフねく追跡したと言ふのも、ひなが媛の話と、ちつとも違うてゐないではないか。死骸を見露して恥を与へたとて、怒つたとするのは、やはり後の説明なのであつた。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
であるから、生にしうする力の方が旺盛であるから、それでさういふ風に思ふのである。ところがそれはさうでない。
生滅の心理 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
大井川には脂肪があり、黒部川は筋骨を剥き出して、優美と壮美の匂いの差がある。観音像と、その変身のしゅ金剛神の姿を思わせる。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
卯平うへいひましがる勘次かんじ唐鍬たうぐはとつとき朝餉あさげあとくち五月蠅うるさらしながら火鉢ひばちまへにどつかりとすわつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
一、文ヲ論ジ事ヲ考フルニ各〻力ヲツクシ、モシ他ヲバクス所アラバ、虚心キヨシンコレヲ議シテ独見ヲルナカレ
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いずれにしても美男子と云わるゝ男には非ず、美男子を遙か離れ、強き疱痘ほうそうあとありて顔の形痛く損し其ひたい高きに過ぎ其鼻長きに過るなどは余ほど羊に近寄りたる者とも云う可し
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
「天皇をたすけて天の下を定めたまふ。つねつかへまつりたまふ際に於いて、すなはこと政事に及びて、たすけ補ふ所多し」と記してある。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
凡そ情熱のあるところには必らずまもるところあり、故に大なる詩人には必らず一種の信仰あり、必らず一種の宗教あり、必らず一種の神学あり、ホーマーに於て希臘ギリシヤ古神の精を見る
情熱 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
此は、鴈治郎の後の天下は、大阪に居残つてゐる者の手に落ちるといふ気が離れなかつたからでもあり、又ひいき連衆や、関係者がシツこくさう言ふ立て前から、袖を捉へてゐたからであつた。
凡隊中修業シユウギヤウ分課ブンクハ 政‐法セイホウ 火‐技クハギ 航‐海カウカイ 滊‐機キキ 語‐学ゴガク等ノ如キ 其志ニシタガウトル 互ニ相勉励ベンレイ 敢テ或ハオコタルコト勿レ
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)