“唯一”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆいいつ62.2%
ゆいつ17.6%
ゆゐいつ5.0%
ただひと3.4%
たゞひと2.5%
ゆいいち2.5%
ゆゐいち1.7%
たゞひとつ0.8%
ただいつ0.8%
たゞひとり0.8%
ゆいい0.8%
ゆひいつ0.8%
ゆゐつ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と言葉(ことば)やさしく愛兒(あいじ)の房々(ふさ/″\)せる頭髮(かみのけ)に玉(たま)のやうなる頬(ほゝ)をすり寄(よ)せて、餘念(よねん)もなく物語(ものがた)る、これが夫人(ふじん)の爲(た)めには、唯一(ゆいいつ)の慰(なぐさみ)であらう。
斯(こ)うなると、唯一(ゆいつ)の頼みは先輩の三好さんだ。以来年賀状を一枚出したきりで具合が悪かったけれど、仕方がない。私は早速伺って
ガラマサどん (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
女王樣(ぢよわうさま)は事(こと)の大小(だいせう)に拘(かゝは)らず、總(すべ)ての困難(こんなん)を解决(かいけつ)する唯一(ゆゐいつ)の方法(はうはふ)を御存(ごぞん)じでした。『彼(か)れの頭(あたま)を刎(は)ねよ!』と四邊(あたり)も見(み)ずに申(まを)されました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
唯(ただ)見る、それさえ不意な上、胴体は唯一(ただひと)ツでない。鬣(たてがみ)に鬣が繋(つな)がって、胴に胴が重なって、凡(およ)そ五、六間(けん)があいだ獣(けもの)の背である。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
、夜ふけ枕(まくら)にこゝろし給へ。近く聞く時は唯一(たゞひと)こゑあやしき音(ね)に聞きなさるれど、遠くなりゆく声のいと哀れなるぞ
すゞろごと (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
十六の年から母の代稽古として弟子たちを教えていたが、容貌の好いのが唯一(ゆいいち)の囮(おとり)になって、男弟子もだいぶ入り込むようになった。
半七捕物帳:05 お化け師匠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
我等の内にある一切(いつさい)のものはいやが上にも伸ばさねばならぬ。それが我等に与へられた、唯一(ゆゐいち)の成仏(じやうぶつ)の道である。
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
あゝ唯一(たゞひとつ)の星によりてかれらの目に閃きつゝかくこれを飽かしむる三重(みへ)の光よ、願はくはわが世の嵐を望み見よ 二八—三〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
この姿好く、心信(こころまめや)かなるお静こそ、僅(わづか)にも貫一がこの頃を慰むる一(いつ)の唯一(ただいつ)の者なりけれ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
わが答は是なり、我は一神(ひとりのかみ)、唯一(たゞひとり)にて永遠(とこしへ)にいまし、愛と願ひとをもてすべての天を動かしつゝ自ら動かざる神を信ず 一三〇—一三二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そのころリスボンは、欧州に於ける唯一(ゆいい)つの国際都市の観があった。この国は英米側に立つのでもなく、日本、ドイツ、イタリヤの枢軸国側(すうじくこくがわ)に加わっているのでもなく、完全な中立国であった。
暗号音盤事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
斯(かく)の如(ごと)くして始(はじ)めて日本(にほん)の經濟(けいざい)は更正(かうせい)する。之(これ)が金解禁後(きんかいきんご)の經濟界(けいざいかい)に對(たい)する唯一(ゆゐつ)の活路(くわつろ)である。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)