“尨大”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼうだい94.0%
ばうだい6.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本にほん化物ばけもの貧弱ひんじやくなのにたいして、支那しなるとまつたことなる、支那しなはあのとほ尨大ぼうだいくにであつて、西にしには崑崙雪山こんろんせつざん諸峰しよぼう際涯はてしなくつらな
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
笹村はいくら努力しても、尨大ぼうだいなその原稿のまだ手を入れない部分の少しも減って行かないのを見ると、筆を持つ腕が思わず渋った。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
小さい窓に雪の降りこめてゐるのを眺め、富岡は、尨大ばうだい威嚇的ゐかくてきな人間社会の切断面をのぞいた気がした。自分の心は何処にもない。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
黒岩の頂は惜しくも雲に隱されたが、其の尨大ばうだいな山容と、見下ろす黒澤の谷はひし/\と身に迫る樣な深い趣があつた。
黒岩山を探る (旧字旧仮名) / 沼井鉄太郎(著)