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自分等
菜が
洗ひ
畢つた
時枯葉の
多いやうなのは
皆釜で
茹でゝ
後の
林の
楢の
幹へ
繩を
渡して
干菜に
掛けた。
自分等の
晝餐の
菜にも
一釜茹でた。
翌朝セルゲイ、セルゲイチはここに
来て、
熱心に十
字架に
向って
祈祷を
捧げ、
自分等が
前の
院長たりし
人の
眼を
合わしたのであった。
宗助は
過去を
振り
向いて、
事の
成行を
逆に
眺め
返しては、
此淡泊な
挨拶が、
如何に
自分等の
歴史を
濃く
彩つたかを、
胸の
中で
飽迄味はひつゝ