“みずから”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
55.6%
自身16.7%
自己11.1%
自分5.6%
自家5.6%
自爾5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここにせめては其面影おもかげうつつとどめんと思いたち、亀屋の亭主ていしゅに心そえられたるとは知らでみずから善事よきこと考えいだせしように吉兵衛に相談すれば、さて無理ならぬ望み
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
玉石一様ならしめんと、企つるをばひそかにり、独り自身みずから胸を痛めて予防の策を講ずる折から、この度の出来事を好機として、暗に鮫ヶ橋の貧民等と和を整えん予算なりしに、天を怨み、地を恨み
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
我は何事にも、かの大使徒たちに劣らずと思う。われ言葉につたなけれども知識には然らず、凡ての事にて全く之を汝らにあらわせり。われ汝らを高うせんために自己みずからひくうし、価なくして神の福音を
パウロの混乱 (新字新仮名) / 太宰治(著)
自分みずからなせしわざとは思はず、祈念きねんこらせる神仏しんぶつがしかなさしめしを信ずるなり。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
自家みずから穿ぎたりし
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)
「現象の裡には始終物自爾みずからがくっついてるのだから驚いた次の刹那にはその方へ回って、その驚きを埋め合わせるほどの静けさが味わいたい」
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)