“疵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きず97.9%
きづ1.0%
けず0.3%
0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大柄で筋骨たくましい身体からだや、額のきずや、赤銅しゃくどう色の刻みの深い顔など、悪人らしくはありませんが、大親分の昔を忍ばせるには充分です。
二に曰く人骨の外面ぐわいめんことに筋肉の付着點に刄物はものきづ有り。三に曰く人骨は他動物の遺骨ゐこつと同樣に人工を以てくだかれたり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
林「いかんたってわしにはられませんよ、旦那様、頭へけず出来でけました、こんなににやして何うにも斯うにも、其様そんな薄穢い田舎者えなかものえやだよッて、突然いきなり烟管で殴しました」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
且述作の事たる、功あれば又あやまちがある。こと一たび口より発し、文一たび筆に上るときは、いかなる博聞達識を以てしても、醇中じゆんちゆうを交ふることを免れない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「道服に一腰ざし。むくつけい暴男あらおとこで……戦争いくさを経つろうを負うて……」
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)