“古疵”の読み方と例文
読み方割合
ふるきず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
親父おやじに巾着切りの古疵ふるきずがあるとも知らぬ清純さ、それを見るのを唯一の楽しみに、彦兵衛は本当に真っ黒になって働き続けたのです。
魚でもさけますと大きなやまめ渓間たにまの鯉は蛇を食べますから鮭や鱒を食べると三年過ぎた古疵ふるきずが再発すると申す位で腫物や疵には大毒です。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「胸から腹へかけて、長く続いた細いメスの跡がある、それが変な風にけている。一見古疵ふるきずのようだが、古疵ではない」
俘囚 (新字新仮名) / 海野十三(著)