“古家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふるいえ48.0%
ふるや24.0%
ふるいへ16.0%
ふるがや4.0%
ふるへ4.0%
フルヤ4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
呼吸いきを詰めて、うむとこらえて凍着こごえつくが、古家ふるいえすすにむせると、時々遣切やりきれなくなって、ひそめたくしゃめ、ハッと噴出ふきだしそうで不気味な真夜中。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
近所近在の人々が大勢寄ってたかって居る。くだん古家ふるやを買った人が、崩す其まゝ古材木を競売するので、れを買いがてら見がてら寄り集うて居るのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
呼吸いきめて、うむとこらへて凍着こゞえつくが、古家ふるいへすゝにむせると、時々とき/″\遣切やりきれなくつて、ひそめたくしやめ、ハツと噴出ふきだしさうで不氣味ぶきみ眞夜中まよなか
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
古家ふるがやに昨日咲きたる五月花つみな玉ひそ雨降り出でむ
短歌 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
人言ひとごとしげみときみうづらひと古家ふるへかたらひてりつ 〔巻十一・二七九九〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
虎にのり 古家フルヤを越えて、青淵に鮫龍ミヅチとり来む 劔大刀もが「境部王詠数首物歌」(万葉)