“そぞ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
56.0%
36.0%
4.0%
4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
落款の場所に注意せよなどと言ふのは陳套語ちんたうごである。それを特筆するムアアを思ふと、そぞろに東西の差を感ぜざるを得ない。
侏儒の言葉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ポロ/\こぼしたところから察すると、多少そんな傾向があったのかも知れない。我輩も元来木石ぼくせきじゃない。そぞろに哀れを催して、或日曜に墓詣りをする積りで出掛けた
小問題大問題 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
予ク公の言の虚実をためすはこれに限ると思い、抜き足で近より見れば、負傷蟹と腹をむかえ近づけ両手でその左右の脇を抱き、親切らしくかかえ上げて、そぞろ歩む友愛の様子にアッと感じ入り
東海道で稼げなくなって、上海シャンハイ、長崎の門管ラインに乗換えたところを又、古きず同然の吾輩に附き纏われてはトテモかなわないというのだろう。吾輩はそぞろにお玉の窮況に同情してしまった。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)