“すは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
驚破28.6%
諏訪19.6%
16.1%
14.3%
素破5.4%
3.6%
警破3.6%
周防1.8%
1.8%
周芳1.8%
洲羽1.8%
素晴1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はるか木隠こがくれの音のみ聞えし流の水上みなかみは浅くあらはれて、驚破すはや、ここに空山くうざんいかづち白光はつこうを放ちてくづれ落ちたるかとすさまじかり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
我国にては毎年七月二十七日、所々にある諏訪すはまつりの次の日よりさけれふをはじめ、十二月寒のあけるをれふをはりとす。
花畑はなばたけへでもいてると、綺麗きれい蝶々てふ/\は、おびて、とまつたんです、ひと不思議ふしぎなのは、立像りつざうきざんだのが、ひざやはらかにすつとすはる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
うそおもふなら、退屈たいくつせずに四日よつか五日いつかわし小屋こや対向さしむかひにすはつてござれ、ごし/\こつ/\と打敲ぶつたゝいて、同一おなじふねを、ぬしまへこさへてせるだ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
素破すは死ぬかというときになると、三郎助は自分の言いだしたことも忘れて必死に念仏をとなえ、波風が静まるとまたお題目に戻る。
重吉漂流紀聞 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それでも予定よてい場所ばしょころまでには、すこしはわたくしはらすはってまいりました。『縦令たとえ何事なにごとありともなみだすまい。』——わたくしかたくそう決心けっしんしました。
出たかと見ると、其舌がザザーツといふ響きと共に崩れ出して、磯を目がけて凄まじく、白銀しろがねの歯車を捲いて押寄せる。警破すはやと思ふ束の間に、逃足立てる暇もなく、敵は見ン事さつ退く。
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
周防すはの国玖珂くが鞠生まりふの浦漕げばうらさびしくも秋の浪立つ
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
周防すはの海かぜふきかはりみなのわた黒雲いでて秋の雨ふる
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
これを笑ふけれど、遊佐の如きは真面目まじめで孝経を読んでゐるのだよ、既に借りてさ、天引四割てんびきしわりつて一月おきに血をすはれる。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
次に天津日子根あまつひこねの命は、凡川内おふしかふちの國の造、額田部ぬかたべ湯坐ゆゑむらじの國の造、やまとの田中のあたへ山代やましろの國の造、馬來田うまくたの國の造、みち尻岐閇しりきべの國の造、周芳すはの國の造、やまと淹知あむちみやつこ高市たけち縣主あがたぬし
科野しなのの國の洲羽すはの海一四め到りて、殺さむとしたまふ時に、建御名方の神白さく
それに蓋をつける。もつと心したのは、かん板を入れる裝置そうちところだつたが、とにかく週間しうかんほどの素晴すはらしい心で、それが、どうにか出來上つた。