“宜敷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よろしく48.6%
よろし37.1%
よろしい8.6%
よろしき2.9%
よろしう2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御尤ごもつともです——いや、それではいづれ後刻御目に懸つて、御礼を申上げるといふことにしませう。何卒どうか皆さんへも宜敷よろしく仰つて下さい。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
高次郎氏の所へ一年に一度年賀の挨拶に私の方から出かけて行くのも「今年もまた何をし出かすか分りませんから、どうぞ宜敷よろしく」
睡蓮 (新字新仮名) / 横光利一(著)
『町会議員の中には、「怪しからん、直に追出して了へ」なんて、其様な暴論を吐くやうな手合も有るといふ場合ですから——何卒どうかまあ、何分宜敷よろしいやうに、御取計ひを。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
重四郎まづしばらくと押止おしとゞめ必ず早まり給ふな親分のかたきは三五郎と知たる上其は宜敷よろしき時刻じこくを計つて討洩うちもらさぬ樣に致すが肝要かんえうなり殊に今宵こよひ三五郎は宅にをらさすれば仕懸しかけゆくとも其詮無そのせんなしと云ふにぞ掃部是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
大切に致して至極しごく宜敷よろしう御ざいますと申ければ重四郎それあまりと申せば能過よすぎます私し風情ふぜいと云にお勇否々いへ/\然樣さやうでは御座りません御承知なれば御世話おせわ致しませう先でも金子の望みはなけれ共たびの御方はしりかるいによつ其故そこ先方むかう氣遣きづかひに思ひますから金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)