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然
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しかる
ふりがな文庫
“
然
(
しかる
)” の例文
向年より五々の暦数に及んで日域に一人の善童出生し不習に諸道に達し顕然たるべし、
然
(
しかる
)
に東西雲焼し枯木不時の花
咲
(
さき
)
諸人の頭にクルスを
島原の乱雑記
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
然
(
しかる
)
に是等学芸の士は、平民に対して
些
(
ちと
)
の同情ありしにあらず、平民の為に
吟哦
(
ぎんが
)
せし事あるものにあらず、平民の為に
嚮導
(
きやうだう
)
せし事あるものにあらず
徳川氏時代の平民的理想
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
然
(
しかる
)
に澤の井は其後漸く
月
(
つき
)
重
(
かさな
)
り今は
包
(
つゝむ
)
に包まれず
或時
(
あるとき
)
母に向ひ
恥
(
はづ
)
かしながら徳太郎
君
(
ぎみ
)
の
御胤
(
おんたね
)
を
宿
(
やど
)
しまゐらせ
御内意
(
ごないい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
然
(
しかる
)
にふと物音の
為
(
し
)
たようであるから何心なく頭を上げると、自分から四五間離れた
処
(
ところ
)
に人が
立
(
たっ
)
て居たのである。
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
然
(
しかる
)
に今ではこの私が、マリア姫から夫れに似た
無情
(
つれない
)
態度を見せられている。私もカスピナも不幸なのだ。不幸な女と不幸な男、互に慰め合う
可
(
べ
)
きではないか。
西班牙の恋
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
故に女は男に比るに
愚
(
おろか
)
にて、
目前
(
もくぜん
)
なる
然
(
しかる
)
べきことをも知らず、又人の誹るべき事をも弁えず、我夫我子の災と成るべきことをも知らず、
科
(
とが
)
もなき人を
怨
(
うらみ
)
怒
(
いか
)
り
呪詛
(
のろ
)
ひ
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
然
(
しかる
)
に、何から思いついたのやら、ふと
曲亭馬琴
(
きょくていばきん
)
の小説『
夢想兵衛胡蝶物語
(
むそうべえこちょうものがたり
)
』を
種本
(
たねほん
)
にして、原作の
紙鳶
(
たこ
)
を飛行機に改め、「彼はどこへでも飛んで行く。」という題をつけ
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
然
(
しかる
)
にお房は、彼の
財布
(
さいふ
)
には
底
(
そこ
)
が無いものと思ツて、
追續
(
おツつぎ
)
々
(
/\
)
々
(
/\
)
預算以外の支出を要求して、米屋八百屋の借を
拂
(
はら
)
はせたり、
家賃
(
やちん
)
の滯を
埋
(
う
)
めさせたり、
纒
(
まとま
)
ツて幾らといふ
烏金
(
からすがね
)
の
口
(
くち
)
まで拂はせた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
立退
(
たちのき
)
先
(
まづ
)
西濱
指
(
さし
)
て急ぎ
行
(
ゆけ
)
り此西濱と云は
湊
(
みなと
)
にて九州第一の
大湊
(
おほみなと
)
なり四國中國
上方筋
(
かみがたすぢ
)
への大船は
何
(
いづれ
)
も此西濱より出すとなり
然
(
しかる
)
に加納屋利兵衞方にて
此度
(
このたび
)
天神丸
(
てんじんまる
)
と名付し大船を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
然
(
しかる
)
に清十郎が
沓脱
(
くつぬぎ
)
に腰をかけて奥の
方
(
かた
)
の嫁入支度を見て
「歌念仏」を読みて
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
ば
玉之助
(
たまのすけ
)
と
號
(
なづ
)
け
掌中
(
たなそこ
)
の玉と
慈
(
いつく
)
しみ
養
(
そだ
)
てける
然
(
しかる
)
に妻は産後の
肥立
(
ひだち
)
惡
(
あし
)
く
荏苒
(
ぶら/\
)
と
煩
(
わづら
)
ひしが秋の末に至りては追々
疲勞
(
ひらう
)
し
終
(
つひ
)
に
泉下
(
せんか
)
の客とはなりけり嘉傳次の
悲歎
(
ひたん
)
は更なり
幼
(
をさな
)
きものを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“然”を含む語句
全然
偶然
自然
悄然
判然
寂然
悠然
憫然
宛然
凝然
勃然
悚然
嫣然
公然
確然
突然
飄然
整然
歴然
茫然
...