“祥瑞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうずい61.5%
ションズイ15.4%
しょんずい15.4%
しよんずゐ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから『抱朴子ほうぼくし』を読んで、その夢を祥瑞しょうずいだと思って、蝦蟇のをかき、蝦蟇の彫刻をして人に贈った。これが蟾翁の号の由来である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
長年、日本から景徳鎮へ陶業の留学に渡っていた伊勢松坂の人で——祥瑞ションズイ五郎大夫とのあいだにした子が於福なのである。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ハハハハ外面如菩薩、内心如夜叉。女は危ないものだ」と云いながら、老人は雁首がんくびの先で祥瑞しょんずいの中を穿ほじくり廻す。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
祥瑞しよんずゐ江村かうそんは暮れかかつた。藍色あゐいろの柳、藍色の橋、藍色の茅屋ばうをく、藍色の水、藍色の漁人ぎよじん、藍色の芦荻ろてき。——すべてがやや黒ずんだ藍色の底に沈んだ時、忽ち白々しらしらと舞ひあがるお前たち三羽の翼の色。
動物園 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)