“灸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きゅう68.7%
きう13.9%
やいと11.3%
きゆう1.7%
あぶ0.9%
きふ0.9%
0.9%
やいど0.9%
ヤイト0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「——たッた一つある手がかりは、そのなかに、お諏訪すわさまの禁厭まじないというてすえた、大きな虫のきゅうのあとがあることだけです」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「お客が歸るとお島さんを呼んで掃除さうぢをさせつかれたからと仰有つて一杯召し上がつて、朝のうち忘れてゐたきうを据ゑさしたやうで」
大きなやいとを心にすゑて苦しむ——それは別の心ゆかせもあらうが、さういふ意味でなく、自分を叱るお灸も心にすゑなければならない。
お灸 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
股引ももひきの破れをつゞり、笠の緒付けかへて、三里にきゆうすゆるより松島の月づ心にかゝりて、住める方は人に譲り杉風さんぷう別墅べつしよにうつる。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「そうら、ねえとこへでもろ」といひながらせはしくぽつと一燻ひとく落葉おちばもやして衣物きものあぶつて與吉よきちせた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
きふ出して見せな
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
けれど、見ている静のほうが、その一火ひとひ一火ひとひに、骨のしんまでかれるようなこらえに締めつけられていた。
日本名婦伝:静御前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やいど やかる (ホホホノ ホイ)
野口雨情民謡叢書 第一篇 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
とさらの上へヤイトを据ゑて
河童の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)