“布施”の読み方と例文
読み方割合
ふせ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下総の国安孫子から南東一里ばかりの利根川に沿った布施ふせは、その対岸が常陸の国戸頭とがしらである、その渡しを七里の渡しと称えている。
一本刀土俵入 二幕五場 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)
紫野においてり行われるという故信長の葬儀と十七日の大法事は、どれほど貧しい者たちに、事前の布施ふせとなったかしれなかった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僧都そうずはこうした報告を受けて、不思議に思いながらもうれしかった。尼君の法事の北山の寺であった時も源氏は厚く布施ふせを贈った。
源氏物語:07 紅葉賀 (新字新仮名) / 紫式部(著)