“かかり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
22.2%
11.1%
11.1%
11.1%
関係11.1%
入費5.6%
5.6%
受持5.6%
経費5.6%
規模5.6%
費用5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敵情を探るのは探偵のかかりで、たたかいにあたるものは戦闘員に限る、いうてみれば、敵愾心てきがいしんを起すのは常業のない閑人ひまじんで、すすんで国家に尽すのは好事家ものずきがすることだ。
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まちの槍にはかかりの槍が含んでいるのであります。その両面には磐石ばんじゃくの重きに当る心がこもっているのであります。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その間に、御奉公の納め仕舞、もう一儲けしておいて、さようならを致す所存、先刻申し上げました処置方のいろいろに就きまして、かかりの者共を、御呼び集め下されますよう。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
燭台には穴の代りに鉄のかかりが出ていて、燭心の穴にこの鐖がしっかりと入り込む。かかる燭台は、余程以前に無くなったが英国にもあり、Pricket 燭台として知られていた。
関係かかりあった女は何十百人、武家の秘蔵娘から、国貞くにさだの一枚絵になった水茶屋の女、松の位から根引いた、昼三ひるさん太夫たゆうまで、馴れ染めの最初は、ことごとく全身の血をたぎらせるような、魅惑を感じたにしても
猟色の果 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
入費かかりえるけれど、しかたがない。あたしゃ、誰か、お前さんの手助けになる人をみつけようと思うんだよ……。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
と向うざまに、椅子のかかり俯伏うつぶせになると、抜いて持ったかんざしの、花片が、リボンを打って激しく揺れて
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
じつ今日きょうここでそなた雨降あめふりの実況じっきょうせるつもりなのじゃ。ともうしてべつわし直接じかにやるのではない。あめにはあめ受持かかりがある……。
「たいした経費かかりだろうね。」
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
規模かかりは小さくっても、電燈も店飾みせかざりも、さすがに地方での都会であったが、ちょっと曲角が真暗まっくらで、灯一つ置かない夜店に、おおき炭団たどんのようななしの実と、火が少しおこり掛けたという柿を積んだ
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ページほど簡単に書き終わって、ついでに今日の費用かかりを数えてみた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)