“昏々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こんこん89.4%
こん/\5.9%
うとうと3.5%
すやすや1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昏々こんこんと眠っているお祖父さんの顔を見ていると、かなしさ心ぼそさがひしひしと胸をしめつけ、身もだえをしたいほど息苦しくなった。
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
かう言ひふくめたのは、ツイ三日前、その翌る日は三右衞門、二度目の中風に當つて、正氣を失つたまゝ、昏々こん/\と睡つてばかり居るのです。
其中そのうちにお腹もくちくなり、親の肌で身体もあたたまって、とろけそうない心持になり、不覚つい昏々うとうととなると、くくんだ乳首が抜けそうになる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
しかし私達は疲労つかれていた。それで老人の話の間にいつか昏々すやすやと眠ったらしい。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)