“喋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃべ77.3%
しやべ11.2%
しゃ7.6%
しめ1.7%
しや0.6%
ちょう0.6%
しゃベ0.3%
しやべり0.3%
は0.3%
シヤベ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
森は雪におおわれて真白(まっしろ)になりました。高い大きな枯木(かれき)の上で、カラスが拡声器をすえて、今しきりに、こんなことを喋(しゃべ)っています。
ペンギン鳥の歌 (新字新仮名) / 原民喜(著)
狭い階段を降りて、湯殿へ這入ると、深夜の湯殿に、パアマネントの長い髪をふりみだした若い女が二人、声高で喋(しやべ)り散らしてゐた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
夫人は、心の中に抑えに抑えていた女性としての平生の鬱憤(うっぷん)を、一時に晴してしまうように、烈しく迸(ほとばし)る火花のように喋(しゃ)べり続けた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
丑満(うしみつ)の刻を喋(しめ)し合わせた二人は、まず清二郎が庭先へ忍んで撰十を置場へ誘(おび)き入れ、そこで改めて仙太郎を徳松に仕立てて
そして、その無邪氣(むじやき)さや、陽氣なお喋(しや)べりや、氣に入らうとする努力で、お互ひの交際(まじはり)に滿足する程度の愛着を私の心に起さした。
わたしの後継者ら——と喋(ちょう)喋喃(なん)喃と語らっている復讐的の姿を、愉快な心持ちでひと目見たいと思って探し求めた。
欧洲大戦で毒瓦斯(ガス)を吸い込んで肺を悪るくしてじりじり死んで行った夫の話は人事のようにペラペラ喋(しゃベ)るが眼の前にしきりなしにおちて来るいつもの緊急令には恨めしい眼をして黙ってしまう。
豆腐買い (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
酒が來ると、田原は一層はしやいで、高調子のお喋(しやべり)は止度が無くなつて來る。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
此處では勿論人々は獨逸語を喋(は)なすのである、が、それに關まはず佛蘭西語で話し掛けると、ちよつとためらふが、直ぐ佛蘭西語で返答をする。
山岳美観:02 山岳美観 (旧字旧仮名) / 吉江喬松(著)
一旦、口がほぐれると、老女は止めどなく、喋(シヤベ)り出した。姫は、この姥の顔に見知りのある気のした訣(ワケ)を、悟りはじめて居た。藤原南家(ナンケ)にも、常々、此年よりとおなじやうな媼(オムナ)が、出入りして居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)