“喋々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちょうちょう78.1%
てふ/\9.6%
てふてふ4.1%
ちょう/\2.7%
べら/\1.4%
くしゃ/\1.4%
さわが1.4%
べらべら1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかもこの教えは、世間道徳の門においても常に喋々ちょうちょうして人心に浸潤したるものなれば、これを一般の国教というも妨げあることなし。
教育の事 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
今茲に喋々てふ/\する事殊に無益むえきべんたれど前にもすでのべたるが如く此小西屋の裁判は忠相ぬし最初さいしよさばきにして是より漸次しだいに其名を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
妹が一かどの鑑賞家のつもりで、兄の繪について批評めいた口を利いたり、流行の藝術的用語など使つて生意氣な議論を喋々てふてふするのを、齒のきしむほど平生ふだん厭がつてゐたのだつた。
仮面 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
此れは無学なる手前共が今更喋々ちょう/\致しまする迄もなく、皆様方がとっくに御承知の筈でございまして、普通の手品などゝは異なり、種も仕掛けもない
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
きらひ鎌倉の尼寺あまでらへ夜通のつもりにて行れるなり出入の駕籠舁かごかき善六といふがたつての頼み今夜はこゝに泊られしなりと聞かぬ事まで喋々べら/\と話すを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
猶も目科が喋々くしゃ/\説立ときたてて漸くの事に「しからば」との変事へんじを得
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
その長崎屋、座中の男女が、かまびすしく、喋々さわがしく歓迎の叫びを揚げるのにも、広海屋の笑顔にも、ほとんど無関心に——と、言うよりも、むしうるさげに、座にはいったが
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
三郎もそれについて、さも局外者らしく、喋々べらべらと噂話などを述べ立てるのでした。
屋根裏の散歩者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)