“しめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シメ
語句割合
湿28.3%
諜14.1%
示9.8%
濕9.8%
注連6.1%
〆6.1%
締2.4%
牒2.1%
潤2.0%
濡1.7%
蕭1.5%
七五三1.5%
謀1.2%
占1.1%
閉1.1%
喋0.9%
標0.9%
視0.9%
粛0.6%
絞0.6%
肅0.5%
注連縄0.5%
終0.5%
襁褓0.5%
霑0.5%
駟馬0.5%
仕舞0.3%
沾0.3%
指示0.3%
消0.3%
縊0.3%
見0.3%
鎮火0.3%
似0.2%
啓示0.2%
暴露0.2%
束0.2%
殺0.2%
沈0.2%
注繩0.2%
浸0.2%
滅0.2%
眎0.2%
神縄0.2%
蝋嘴0.2%
認0.2%
連縄0.2%
道標0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
乳母は夜露にしっとりと湿(しめ)って重くなっている娘の袂に触ってみて、追い/\冷えて来るのに、風邪(かぜ)を引かせてはならないと思った。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
何? 親分はもう帰(けえ)んなすった、——それは惜しい事をした、大変な証拠が手に入ったんだ。泥棒仲間で諜(しめ)し合せた手紙を、千両箱を
能登(のと)の「ワゲシ」は最(もつと)もこれに近(ちか)い音(おん)を有(いう)する鳳(フング)至(シ)の二字(じ)によつて示(しめ)されたのが、今(いま)は「ホーシ」と讀(よ)む者(もの)がある。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
坂(さか)の上(うへ)の煙草屋(たばこや)にて北八(きたはち)嗜(たし)む處(ところ)のパイレートを購(あがな)ふ。勿論(もちろん)身錢(みぜに)なり。此(こ)の舶來(はくらい)煙草(たばこ)此邊(このへん)には未(いま)だ之(こ)れあり。但(たゞ)し濕(しめ)つて味(あじはひ)可(か)ならず。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
注連(しめ)だの輪飾だのを一ぱいに積んだ車がいそがしく三人の間を通って行った。——新しい、すが/\しい藁の匂が激しく三人の鼻を撲(う)った。
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
階下(した)の部屋は一時(ひととき)混雑(ごたごた)した。親類の娘達の中でも、お愛の優美な服装が殊(こと)に目立った。お俊は自分の筆で画いた秋草模様の帯を〆(しめ)ていた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
二人が眼をさましたのを見ると、お父さんとお母さんは一時に二人を抱き締(しめ)て喜ばれました。そうしてこう云われました。
雪の塔 (新字新仮名) / 夢野久作、海若藍平(著)
それから、知友の連中は牒(しめ)し合したやうに、自分をこども扱ひにし、真面目(まじめ)に相手にならなかつた。彼はその方が都合がよかつた。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
「咽喉(のど)を潤(しめ)しておいてから……」と、山西は一口飲んで、隣の食卓(テーブル)に正宗(まさむね)の壜(びん)を二三本並べている髯(ひげ)の黒い男を気にしながら
水魔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
今度は玉子焼鍋の底へ半紙を敷いて胡麻(ごま)の油で濡(しめ)しますがあんまり多過ぎるとカステラが臭くなりますからホンの紙へ浸みるばかりでいいのです。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
此はてしない、蕭(しめ)やかな嬉しさの籠つた追憶談は、雨の盛岡の蕭(しめ)やかな空氣、蕭やかな物音と、全く相和して居た。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
入口に七五三(しめ)を張つた一つの坑口の前へ、淳二は羊三をつれて行つて見せた。カンテラが幾箇となくその口に懸けてあつた。
籠の小鳥 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
どこかで謀(しめ)し合わせて二人で身を隠すものとも思われるが、お銀様は、あれからああして、米友を案内にして心当りを探しているくらいだから、ここ暫く
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
踏外(ふみはづ)し躚(よろめ)く所を雲助共夫れ/\占(しめ)たぞ今一息(いき)叩(たゝ)き殺して剥取(はぎとれ)と折重なつて打倒すに半四郎も最早(もはや)叶(かな)はずと一生懸命の聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
... 閉(しめ)て来たまえ(大)夫や実に難有(ありがた)い畢生(ひっせい)の鴻恩(こうおん)だ」谷間田は卓子(ていぶる)の上の団扇(うちわ)を取り徐々(しず/\)と煽ぎながら少し声を低くして
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
ゲーム取りの娘が交番へ——その時、かねて喋(しめ)し合わした兄の手から妹の手へ、その兇器は渡らないでいるだろうか。
撞球室の七人 (新字新仮名) / 橋本五郎(著)
これは『標(しめ)立つ道』という本で岩波書店から出しておりますが、この中に「蓮池」という二部作(ぶさく)がありますがそのなかの「蕩児(とうじ)の堕(お)ちる地獄」だけを読んで
生活と一枚の宗教 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
およそ一派の学には一派の社あり、その社に入てその説を求めざれば、新規発明を得ること能(あた)わず。今その名の相反する理を述て、ここにその大略を視(しめ)す。
化学改革の大略 (新字新仮名) / 清水卯三郎(著)
凡てが柔かく粛(しめ)やかに、さうして澄みかかつて来た。その中に立つ栗の木の幸福な愛、さうしてその祈念、野生の儘の浄化。
愛の詩集:03 愛の詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
と掻拂(かきはら)ふ手(て)をぐる/\捲(ま)きに、二捲(ふたまき)卷(ま)いてぎり/\と咽喉(のど)を絞(し)める、其(そ)の絞(しめ)らるゝ苦(くる)しさに、うむ、と呻(うめ)いて、脚(あし)を空(そら)ざまに仰反(そりかへ)る、と、膏汗(あぶらあせ)は身體(からだ)を絞(しぼ)つて、颯(さつ)と吹(ふ)く風(かぜ)に目(め)が覺(さ)めた。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
一穗(すゐ)の燈(ともしび)を狹みて相對(あひたい)せる小松殿と時頼、物語の樣、最(い)と肅(しめ)やかなり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
『ばかあ云え。おれの体には、注連縄(しめ)が張ってある』
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
稼いで来(こ)うといって又尻(しりッ)ぺたを打(ぶ)つと、痛(いて)いから又ぴょこ/\飛出しては稼いで来る、終(しめ)えには金が疲れて最(も)う働らけねえから何うか置いておくんなさい、最(も)う何処へも往(ゆ)きません
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いまおまえが、お襁褓(しめ)をあてている子どもをよく御覧。それは誰だ?
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一角は心の中(うち)にて、己の名を知っているのは何奴(なにやつ)か、事に依ったら、花車が来たかも知れないと思うから、油断は致しませんで、大刀(だいとう)の目釘を霑(しめ)し、遠くに様子を伺って居りますと
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ああこんな事と知りましたら早くに方法も有つたのでせうが今に成つては駟馬(しめ)も及ばずです、植村も可愛想(かあいさう)な事でした、とて下を向いて歎息(たんそく)の声を洩(も)らすに、どうも何とも
うつせみ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そこでお前(め)さん、何だって、世帯をお仕舞(しめ)えなさるんだか、金銭ずくなら、こちとらが無尽をしたって、此家(ここ)の御夫婦に夜遁(よに)げなんぞさせるんじゃねえ、と一番(いっち)しみったれた服装(なり)をして
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と是から船に乗ると、百姓が繋縄(もやい)を解(ほど)いて棹(さお)を揚げて、上手(うわて)の方へ押出し、艪杭(ろぐい)を沾(しめ)してだん/\と漕ぎ初めたが、田舎の渡船ぐらい気の永いものは有りません。
かのMという中学教員が——おそらくその人であったろうと思う——ステッキで僕に指示(しめ)して、「もし果して石が啼くとすれば、あの石らしいのです」
こま犬 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
(外記はうなづきて縁にあがる。お時は手桶の水にて迎ひ火を消(しめ)して、おなじく内に入る。)
箕輪の心中 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
「刑吏ども。早その首を縊(しめ)てしまえ」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ややもすると合戦でも起しかねまじき語気を見(しめ)すと、法王は大いに恐れて小心翼々(よくよく)として心配をせられ、御膳(ごぜん)さえろくに召上(めしあが)らず日夜心を悩まされたそうですが
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
プスプス燻(いぶり)になって、遂に不精々々に鎮火(しめ)る。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
俊の病は今これを詳(つまびらか)にすることが出来ぬが、此冬疾(やまひ)の作(おこ)つた初に、俊は自ら起つべからざるを知つて、辞世の詩歌を草し、これを渋江抽斎の妻五百(いほ)に似(しめ)した。五百は歌を詠じて慰藉した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
呈したのは、この中で思考え行動った俺の行為(おこない)が、曼陀羅の境地へ悟入る行為であったと教えてくれたのか? ……そんなことはない! ……では、将来曼陀羅の境地へ悟入るようにと啓示(しめ)してくれたのか?
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
大塚剛蔵は何時(いつ)しか其自然に返って居たのです。知らず/\其自然を暴露(しめ)すに至ったのです。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
英語で紙一束(しめ)を Ream といふが、之はスペイン語の Resma イタリー語の Risma ドイツ語の Ries フランス語の Rame と等しく
紙の歴史 (旧字旧仮名) / 桑原隲蔵(著)
考へて見れば好い面(つら)の皮さな。老妻(ばばあ)を虐めて雞を殺(しめ)さしたり、罎詰の正宗を買はしたり、剰(おまけ)にうんと油を絞られて、お帰りは停車場まで一里の路をお送りだ。——それも為方(しかた)がありませんさ。
道 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
と沈(しめ)る。男は歎息(ためいき)を吐(つ)くばかりでした。奥様も萎れて
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
散らさじ折らさじと注繩(しめ)引はへて垣の外より守るが如く、馴れての睦みのあらざれば直次もいつしか引いれられて、我れは食客の上下相通の身ながら、さなからお主樣のやうにぞ覺えける
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それはどういう訳かと尋ねますとそれはヤクの堅い皮を水に浸(しめ)して充分柔かにしないと縫うことが出来ないので二日位かかるという。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
篝(かがり)の火枝(ほえだ)啄(ついば)み滅(しめ)し去ると
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
又わたくしに重要なる史料を眎(しめ)した。わたくしは上(かみ)に云つた如く、直卿(ちよくけい)の撰んだ錦橋の行状、直温の撰んだ過去帖、富士川氏の記載、以上三つのものを使用することを得たに過ぎなかつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ある時、葛籠屋(つづらや)の店蔵に荒莚(あらむしろ)を敷いた段をつくって、段上に丸鏡と榊(さかき)と燈明をおき神縄(しめ)を張り、白衣の男が無中になって怒鳴っていた。
山鳩(やまばと)には麻の実があり、鶸(ひわ)には黍(きび)があり、金雀(かなりや)には蘩蔞(はこべ)があり、駒鳥(こまどり)には虫があり、蜂(はち)には花があり、蠅(はえ)には滴虫があり、蝋嘴(しめ)には蠅があった。彼らは互いに多少相食(は)み合っていた。
「魚屋様は商人でのご名家、嘘偽りないお方、それゆえ現金は戴かずとも、必要の際にはいつなりとも用立て致すとお認(しめ)し下されば、それでよろしゅうございます」
郷介法師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
※の上に組み立てられた鎧の上には連縄(しめ)が張つてあつた。
サクラの花びら (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
この道標(しめ)はいざなひ還さむ
わがひとに与ふる哀歌 (新字旧仮名) / 伊東静雄(著)