“道標”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みちしるべ76.2%
だうへう9.5%
しめ4.8%
どうひょう4.8%
みちしる4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうしてここに道標(みちしるべ)がある。そうしてここは畑の中だ。それにお日様も傾いてあんなに西に沈んでいる。道標の影もうつっている。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
萩寺(はぎでら)の先にある電柱(?)は「亀井戸(かめゐど)天神(てんじん)近道」といふペンキ塗りの道標(だうへう)を示してゐた。僕等はその横町(よこちやう)を曲(まが)り、待合(まちあひ)やカフエの軒を並べた、狭苦しい往来(わうらい)を歩いて行つた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
この道標(しめ)はいざなひ還さむ
わがひとに与ふる哀歌 (新字旧仮名) / 伊東静雄(著)
味方の砲弾(たま)でやられなければ、勝負のつかないような烈(はげ)しい戦(いくさ)は苛過(つらす)ぎると思いながら、天辺(てっぺん)まで上(のぼ)った。そこには道標(どうひょう)に似た御影(みかげ)の角柱(かくちゅう)が立っていた。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
門を潜つて灌木の中を通つて行くと、家の黒色影像(シルエット)が眼の前に浮び上つた。黒く低く、そしてどつちかと云へば長い家だ。だが道標(みちしる)べの灯は、どこにもない、總てはたゞ朦朧としてゐるだけだ。