“横町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よこちょう58.5%
よこちやう30.9%
よこまち4.3%
よこちよう3.2%
よこてう2.1%
ヨコマチ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうち、ポン、ポンと、うちわ太鼓だいこをたたいて、げたのはいれのおじいさんが、ちいさなくるまきながら、横町よこちょうからてきました。
金色のボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
やがて、合方あひかたもなしに、落人おちうどは、すぐ横町よこちやう有島家ありしまけはひつた。たゞでとほ關所せきしよではないけれど、下六同町内しもろくどうちやうないだから大目おほめく。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そんな折には早く絶念あきらめをつけて、物の半町とあとけないうちに横町よこまちへ逸れるなり、理髪床かみゆひどこへ飛び込むなりするがい。
馬鹿ばからしい氣違きちがひじみた、我身わがみながらわからぬ、もう/\かへりませうとて横町よこちようやみをばはなれて夜店よみせならぶにぎやかなる小路こうぢまぎらしにとぶら/\るけば
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
だから横町よこてう野蕃漢じやがたら馬鹿ばかにされるのだとひかけてよわいをはづかしさうな顏色かほいろ何心なにごゝろなく美登利みどり見合みあはつまの可愛かわゆさ。
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
溝の側に近い鴈治郎横町ヨコマチに住んだ美しい役者が、花札を弄んで、ひつぱられて行つたと言ふ縫物屋・稽古屋の娘世界をひつくり返すやうな騒ぎも、最身近く、此にはおどろき見て居たであらう。