“よこちやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
横町90.6%
横丁9.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこ此処こゝに二三けん今戸焼いまどやきを売る店にわづかな特徴を見るばかり、何処いづこ場末ばすゑにもよくあるやうな低い人家じんかつゞきの横町よこちやうである。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
いきほひ自然しぜんと言つては堅過かたすぎるが、成程なるほど江戸時代えどじだいからかんがへて見ても、湯屋ゆや与太郎よたらうとは横町よこちやうほう語呂ごろがいゝ。(十八日)
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
魚勝うをかつ肴屋さかなやまへとほして、その五六軒先けんさき露次ろじとも横丁よこちやうともかないところまがると、あたりがたかがけで、その左右さいうに四五けんおなかまへ貸家かしやならんでゐる。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
宗助そうすけうち横丁よこちやうあたつて、一番いちばんおく左側ひだりがはで、すぐの崖下がけしただから、多少たせう陰氣いんきではあるが、そのかはとほりからはもつとへだゝつてゐるだけに、まあ幾分いくぶん閑靜かんせいだらうとふので、細君さいくん相談さうだんうへ
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)