“購”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あがな72.0%
19.3%
もと5.0%
1.2%
あがた0.6%
あがなひ0.6%
あがの0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さかうへ煙草屋たばこやにて北八きたはちたしところのパイレートをあがなふ。勿論もちろん身錢みぜになり。舶來はくらい煙草たばこ此邊このへんにはいまれあり。たゞしめつてあじはひならず。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
原氏は名高い美術骨董好きで金に飽かせて古い由緒のある芸術品をひ込むと同時に、美術院の画家達の面倒をも見てゐる人である。
嗚呼! 凜然としてヂャックナイフをもとめた時の武者振りは、この際諸君の記憶から洗ひ流してもらひたい。
狼園 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
なんともどうも恐入りました訳でござるしからば折角の思召おぼしめしゆえ此の羽二重だけは頂戴致しますが、只今の身の上では斯様な結構な品をるわけにはとてもまいりません
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
苦味くみ丁幾ちんきを服し、ペプシンを服し、粥を煑て吸ひ、フランス麪麭をあがたひてくらひ、壓し麥を喫ふのを見ることは多いが、咀嚼時間を長くして
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
くだもの、果子など多く賜り、白銀幾つか兜兒かくしにさへ入れられたるわが喜はいふもさらなり、媼は衣服、器什くさ/″\の外、二瓶の葡萄酒をさへあがなひひ得て、さちある日ぞとおもふなるべし。
「すまないが、どこかであがのうて来てくれまいか」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
客窓の徒然つれづれなぐさむるよすがにもと眼にあたりしままジグビー、グランドを、文魁堂ぶんかいどうとやら云えるみせにてうて帰りぬ。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)