“大刀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいとう33.3%
だんびら30.8%
どす12.8%
たち10.3%
タチ7.7%
だいたう2.6%
だんぴら2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今や最期と防戦に従事するその勢いは関将軍かんしょうぐん大刀だいとうひっさげて大軍に臨んだごとき勢いを示し、強くここに神咒しんじゅを唱えつつ
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
楠木勢の先鋒せんぽうといえば、そのあらかたが、日傭兵ひやといへいといってもよい、半裸同様な軽装に、ただ大刀だんびらや長柄を振り廻すものが多かったのだ。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大刀どすと、棒と、匕首あいくちとが、挟撃きょうげきしてわめき立った。庄次郎は眼の中へ流れこむ汗をこらえて善戦したが、相手の数は少しも減らなかった。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは美濃の國のアヰミ河の河上の喪山もやまという山になりました。その持つてつた大刀たちの名はオホバカリといい、またカンドの劒ともいいます。
重代の重宝に、ヤイバ大刀タチ唐鞍カラクラ(家のゆづり、やいばの大刀。からくら。天よりふりたる宝にて)の二つがあつた。
愛護若 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
水兵すいへいヒラリとかはすよとに、こし大刀だいたう※手ぬくてせず、猛狒ゴリラ肩先かたさき斬込きりこんだ。
唯、大刀だんぴらを振かざしたゞけでは、何の役にも立たない。
スケツチ (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)