“しめや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
湿16.7%
16.7%
16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
點燈後程經た頃であるからして、船も人も周圍の自然も極めてしめやかである。その間に通ふ靜かな物音を聞いてゐると、かの少年時の薄玻璃うすはりの如くあえかなる情操の再び歸り來るのではないかと疑ふ。
海郷風物記 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
と団さんはいつになく湿しめやかだった。三十年近くも勤めていた会社だ。やめるとなると、自発的でも矢張り気が滅入めいるのだろう。
冠婚葬祭博士 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
片袖を掛けてわがせないだきておおいながら、顔さしのぞさまして、なおしめやかにぞ語れる。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
思ひ深ませるしめやかな眞晝時まひるどき
展望 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)