しめ)” の例文
旧字:
凡てが柔かくしめやかに、さうして澄みかかつて来た。その中に立つ栗の木の幸福な愛、さうしてその祈念、野生の儘の浄化。
凡てが柔かくしめやかに、さうして澄みかかつて来た。その中に立つ栗の木の幸福な愛、さうしてその祈念、野生の儘の浄化。
愛の詩集:03 愛の詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
婚礼にしては、あんまりしめやかに過ぎる。さては病人を甲府の町へ連れて行ってその帰りであろうと兵馬は、そうも思って見ているうちに、ふと提灯のしるしに眼がとまりました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
にわかしめやかなる言語ものいいぶりなり。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)