“借家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃくや53.3%
しやくや33.3%
しゃっか6.7%
うち3.3%
しやくか3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
荷物の大部分は書物と植木であった。彼は園芸えんげいが好きで、原宿五年の生活に、借家しゃくやに住みながら鉢物も地植のものも可なり有って居た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
みゝづくでしよくろんずるあんまは、容體ようだい倨然きよぜんとして、金貸かねかしるゐして、借家しやくや周旋しうせん強要きやうえうする……どうやら小金こがねでその新築しんちくをしたらしい。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
枳園はこの年二月に福山を去って諸国を漫遊し、五月に東京に来て湯島切通ゆしまきりどおしの借家しゃっかに住み、同じ月の二十七日に文部省十等出仕になった。時に年六十六である。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「ウム。いろんなことを執固しつこく聞いては、それを焼き焼きしたねえ。それでもあの年三月うちを持って、半歳はんとしばかりそうであった、が秋になって、蒲生がもうさんの借家うちに行った時分から止んだねえ」
雪の日 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
もち借家しやくかやまかみだ、が、つゆもこぼるゝ。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)