“豈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あに75.7%
19.4%
アニ3.9%
まさか0.5%
よも0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然れども吾人、あに偏狭みづから甘んぜんや、凡そ道義を唱へ、正心せいしんを尊ぶもの、釈にも儒にもあれ、吾人いづくんぞ喜んで袂を連ねざらんや。
「平和」発行之辞 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
然るを、いわんや今隈公は余のこれに与かるを許し、諸君ははなはだこれを擯斥せず、に微力をこの間に尽さざるを得んや(喝采)。
祝東京専門学校之開校 (新字新仮名) / 小野梓(著)
ココニ、今年七月十五日ノ生辰ショウシンヲ期シ、又モ十万貫ノ不義ノ財貨ヲヒソカニ都門東京トウケイヘ輸送セントス。天冥テンミョウアニコノ不義ヲ許スベケンヤ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女と云ふ者は一体男よりは情がこまやかであるべきなのだ。それが濃でないと為れば、愛してをらんと考へるより外は無い。まさかにあの人が愛してをらんとは考へられん。又万々ばんばんそんな事は無い。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
拍てオヽ然樣かわかつたりと云ながら店へ駈出かけいだしければ女共は彌々いよ/\わけが分らずたゞあきはててぞ居たりける是出しぬけの事ゆゑよもや弟長兵衞が年のくれ押迫おしつまつて來やうとは思はずもつとも是まで平常つね/″\逢度あひたくおもふ一心より九死一生の大病なりと手紙にうそ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)