“すで”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:スデ
語句割合
43.9%
42.8%
素手9.5%
2.7%
0.3%
素大0.3%
素掌0.3%
赤手0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
曇後晴くもりのちはれ午前ごぜん時頃じごろ瓢箪山ひようたんやま到着たうちやくしてると、發掘はつくつすで進行しんかうして赤鉢卷隊あかはちまきたい活動くわつどうしてるが、一かうかはつたことい。
断崖を見れば吹き落ち吹き落ちする濃霧が、すでに其の九分以上を埋了して、わずかに見える頂すら、もう直ぐに隠れてしまおうとしている。
女子霧ヶ峰登山記 (新字新仮名) / 島木赤彦(著)
素手すででもって、あなたは十二ルーブリどころか、十五ルーブリ、それも銀貨ではなく、手の切れるような青紙幣あおざつで受け取れるのですよ。
で、貴方の悔悟かいごされたのは善い、これは人として悔悟せんけりやならん事。けれども残念ながら今日こんにちに及んでの悔悟はすでおそい。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
縁附えんづきてよりすで半年はんとしとなるに、なに一つわがかたみつがぬは不都合ふつがふなりと初手しよて云々うん/\の約束にもあらぬものを仲人なかうどなだむれどきかずたつて娘を引戻ひきもどしたる母親有之候これありそろ
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
「えい! びっくりするじゃないか、この子は。なんだよ素大すでッかい声をして」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
青布のボールは獄塀越えゆけり素掌すでの野球のホームランとなりて
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
其處そこのところをそつ赤手すでつかまへて呉れる…… 暖い手で、にぎツてツても、すまアしててのひらツてゐるやつを螢籠の中へ入れる…… 恰ど獄屋ひとや抛込ほうりこまれたやうなものだが、ちつともそれには頓着しない。
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)